いわて食と農の情報室 – ベクレル測定室- について

はじまり

311による原子力発電所の事故により、放射性セシウムをはじめとする様々な放射性物質が日本に降りました。

岩手は津波による甚大な被害がありましたが、津波だけでなく、放射性物質による被害も同様に存在します。

岩手は北海道に次いで広い県土を有します。福島第一原子力発電所からは、岩手県南端で約170km、岩手県北端で約300kmの直線距離があり、放射性物質による汚染状況は、岩手県内でも地域により様々です。特に岩手県南部の一関・平泉・前沢・水沢などの地域には、比較的高線量が計測される地帯があります。

震災後、岩手県内の放射能汚染や被害状況を憂う有志が集まり、この状況をどう把握するか、どう考えれば良いか思案を重ねてきました。

「測らないと分からない。自分たちで測ろう!」という結論に至り、有志からの出資を得て「EMF211型ガンマ線スペクトロメータ」を導入、2012年5月に試験的な測定が始まりました。6月には一般の消費者や生産者を広く受け入れる測定サービスを始め、主に岩手県内の農産物や土壌などを日々測定しています。

放射能汚染は、生産者・販売者・消費者の三位一体で取り組む課題です。

私たちは、この状況に正面からしっかり向き合う生産者を応援します。自社が取り扱う商品や生産者に誇りを持つ販売者や流通業者を応援します。そして何よりも、自分が食べる物・生きるその地域の安全を心配している消費者を応援します。

「いわて食と農の情報室」は、岩手県盛岡市の産直「八百よろず屋 ちいさな野菜畑」の施設内に測定室を設置して運営されています。研究室やオフィスビルの中にあるのではなく、地元の農産物を取り扱う産直施設の中に測定室があることで、より「食と農と生活に近いところ」で測定や情報提供などの活動を行っています。

組織の種類 任意団体
目的
  • 子供たちに提供する食品の放射能の数値を測定し、安心の担保をつくる。
  • 市民に放射能の数値を明示し選択の余地を与える
  • 市民や農家に放射能の正しい知識を普及する。
  • 農家の生産場所である農地の安全を継続して確認をする
  • 岩手の大地の汚染度合いを確認する
  • 岩手の食文化である山菜や茸などの山の恵みを継承する
代表理事 小島進 (ojima)
理事 中村正
中澤昭典
広田純一
高家卓範
測定室長 鈴木亮 (suzuryo)
スタッフ 下黒沢朝光 (kuro)
平佐興彦 (hira)
所在地 岩手県盛岡市三ツ割鉢の皮36-23
連絡先
TEL : 019-661-7170 (10:00〜18:00)

スタッフ

suzuryo

二歳と五歳の2児の父。子供の被爆が気になるので、自分ができる限りのことをしたいと思い、自分で岩手県内の空間線量マップを作ったりして情報収集をしていたが、縁あって当測定室の運営に参加。理論・計算・測定データの分析・情報処理など、理系的な分野が得意。

kuro

岩手大学大学院卒業後、ちいさな野菜畑にて農・地域づくり・郷土料理などを勉強中。実家は水稲農家で、郷土料理を引き継ぐために一昨年から時間が合えば仕込なども手伝っています。趣味は読書と料理(カレー、イタリア料理を少々)、バイクに乗ること、カクテル作り、スーツ。性格は好奇心旺盛で多少凝り性な所があり、お話しすること、人と関わること、共に考えを形にしていくことが好きです。

hira

農学博士。機能性高分子が専門。研究所研究員・岩手大学教授などを経て退官。現在は「生活工房サスティナ・かや」にて、県北の雑穀・ひえ・あわ・きび、県南の紫米、海のワカメ・アミなど、岩手県内の素材を使った雑穀おかきなどのお菓子作りに励んでいます。ベクレル測定は十数年ぶりの実験を思い出し、楽しんでやっています。

ojima

八百屋・産直・雑貨屋・米屋・肉屋・食堂の複合する訳のわからない八百よろず屋「ちいさな野菜畑」店主。現在の資本主義拡大経済と目指すべき循環型社会の矛盾に悩む日々。

「ちいさな野菜畑」のお店ブログを毎日更新中。

測定ボランティアスタッフ募集中

測定スタッフになると、誰よりも放射能について詳しくなれますし、多くの測定データを見ますので、食品を見ただけでおおよそのBq値を想像できるようになるはず。

実験や考察が得意な方、放射能についてもっと勉強したい方など、ぜひご参加ください。